Touchpanel赤外線方式(IT)

赤外線方式(IT)

Infrared Touch

赤外線方式とは、パネルの周囲に発光側と受光側のLEDを対に配置し、
赤外線をさえぎることにより、タッチ位置を検知します。
抵抗膜方式と同じようにどんなものでもタッチ操作できます。
10点以上のマルチタッチの認識が可能ですので、デジタルサイネージなど幅広く使用されています。
短所としては筐体のベゼルがある為、スマートフォンみたいフルフラット化が難しいです。

特徴

  • 高い透過率
    タッチパネル本体としては“枠”のみでできておりますので、透過率は100%です。ガラス付きの場合は90%以上です。
  • 優れた耐環境性
    屋外で水、風、太陽光等厳しい環境にさらされても動作に影響が出ないため、使用可能です。
  • 手袋やペン等スタイラス制限無し
    ペン、指、クレジットカードなど、どのようなものでもタッチすれば反応する。
  • 表面処理
    表面処理はクリア、アンチグレア、抗菌処理等対応可能。
    また、屋外で使用する場合、UV Cutフィルムも提供可能。
  • タッチ面に傷がついても位置検出に影響なし
    タッチ面に傷がついても位置検出には影響がないため、汚れた場合でも交換の必要もありません。
  • 対応可能サイズ:10.4~85型
    デジタルサイネージやアミューズメント向け、大型の製品が数多く使用されています。

動作原理

赤外線方式とは、赤外線を利用したもので、オプトマトリックスフレームの周囲に赤外線の発光素子(LED)と受光素子(フォトトランジスター)が対に配置され、赤外線のグリッドを作り出しています。

画面をタッチすると、受光素子は縦横位置(X座標、Y座標)で、光がさえぎられたこと(遮光)を検知し、タッチ位置を検出します。

タッチ面に傷がついても位置検出には影響がありません。

製品ラインナップ

発光子と受光子のLEDはパネルの触れる表面の四辺に配置しております。
赤外線方式の技術を活用し、発光子と受光子のLEDは裏面に配置する構造です。この技術は2012年にドイツで発表され、PIT「Projected Infrared」という名前で特許を取得しております。

投影型赤外線方式タッチパネル「PIT」の仕様

タッチパネル部
項目
内容
タッチ表面材質
4mmガラス
タッチ部表面処理
クリア
入力スタイラス
制限なし
透過率
90%以上
タッチ部表面硬度
モース7H
動作寿命
5千万回
使用温度範囲
0℃~60℃
保存温度範囲
-10℃~70℃
湿度
40℃、90%RH (結露無きこと)
コントローラ部
項目
内容
入力電源電圧
5VDC 通常4.75~5.25VDC
電流
600mA以下 (通常値5VDCの場合、3W以下)
インターフェース
USB2.0 Full-Speed
タッチ反応速度
<15ms
タッチ面積
最小φ 6mm以上
タッチ精度
標準的な誤差は2㎜未満
EMI
EN55022に対応
ESD
接触放電4KV、気中放電8KV
(EN 61000-4-2基準)
難燃性
94V0
使用温度範囲
0℃~60℃
保存温度範囲
-10℃~70℃
湿度
40℃、90%RH (結露無きこと)
安全規格
CE FCC
対応OS
Win7・Win8・Linux・Android
ドライバインストール不要

用途

ATM、券売機

ハンディキャップの人も使える水に反応しにくい

デジタルサイネージ

大型のタッチパネルが作成できる大型で製作した時に、安価になる

アミューズメント・カジノ

光透過率が高いので画質を損なわない耐久性が優れている静電気の影響を受けない大型でも対応可能