Touchpanel超音波表面弾性波方式(SAW)

超音波表面弾性波方式(SAW)

Surface Acoustic Wave Touch

超音波表面弾性波方式タッチパネルは、ガラス一枚シンプルな構造ですが、透過率、
耐久性及び対傷性が優れていることにより高い安定性と長寿命
が特徴となっております。

設計により、標準タイプ、ゼロベゼルタイプ、曲面タイプがあります。

産業用途以外、公共情報端末や金融・交通・外食施設の受付、図書館等検索用端末等
広く使われています。水などの液体に反応するため、屋外用途には不向きです。

特徴

  • 高い透過率
    90%以上の高透過率、明るく視認性に優れています。
  • 高い耐久性と、汎用性能
    5,000万回の打鍵寿命を保証。高い耐久性と安定性が魅力です。
  • 手袋入力可能
    手袋をしたままでも使用が可能なため、FA機器や医療機器、素手で作業が難しい現場環境に最適です。
  • 表面処理:クリア、アンチクレア等
    表面処理はクリアとアンチクレア、また指紋防止等ご要望に合わせて提案可能。
  • 衛生的な抗菌仕様(Option)
    誰もが触れるタッチパネルは、さまざまな細菌の繁殖・感染の危険にさらされています。
    抗菌液体はガラス表面にコーティングを行い、ガラスと一体化します。その結果、強化された表面が半永久的に抗菌機能が保ちます。
    タッチパネルの衛生面、安全性を高めます。
  • カスタマイズしやすい
    お客様のご要望に合わせてカスタマイズ対応させていただきます。
  • 対応可能サイズ:10.4~43型

動作原理

超音波表面弾性波方式とは、表面弾性波方式や超音波方式とも呼ばれ、パネル隅のX/Y発信子からそれぞれの表面弾性波を発信し、反射アレイによってパネル上に行き渡り、X/Y受信子に戻ります。

タッチすると、タッチ部分の超音波が減衰します。
コントローラはその部分の超音波信号の変化を座標で計算し、タッチ位置を検出します。

押圧を検知するので、Z軸方向のデーターも検出可能。
ガラス表面に傷がついても位置検出に影響はありません。

製品ラインナップ

標準タイプ
X/Y受発信子と反射アレイは、ガラスの表面の端に配置しています。
筐体への組込、シングルタッチ、マルチタッチ(2点)はどちらも対応可能です。
ゼロベゼルタイプ
X/Y受発信子と反射アレイは、ガラスの裏面に配置しています。
これによって、タッチパネル画面とベゼルの段差がなく、
フルフラットな外観になり、メンテナンスがより簡単になります。
シングルタッチ、マルチタッチ(2点)はどちらも対応可能です。
曲面タイプ
カスタマイズになります。
ガラスのカーブの度数はご要望に合わせてご提案可能です。

仕様

タッチパネル部
項目
内容
タッチ表面材質
3mm or 4mmガラス、6mm強化ガラス
タッチ部表面処理
クリア、アンチグレア
入力スタイラス
指、手袋
透過率
90%以上
タッチ部表面硬度
モース7H
動作寿命
5千万回
使用温度範囲
-20℃~+50℃
保存温度範囲
-40℃~+70℃
湿度
40℃、90%RH (結露無きこと)
コントローラ部
項目
内容
入力電源電圧
+12VDC 通常11~13VDC
*5Vのコントローラを選択可能
電流
95mA (通常値12VDCの場合、1.2W)
インターフェース
シリアルRS232 通信速度9600 USB1.1
タッチ精度
標準的な誤差は2㎜未満
タッチ反応速度
10.4ms
動作荷重
<80g以下(約0.78N)
EMI
EN55022に対応
ESD
接触放電4KV、気中放電8KV
(EN 61000-4-2基準)
難燃性
94V0
使用温度範囲
0℃~+65℃
保存温度範囲
-20℃~+85℃
湿度
40℃、90%RH (結露無きこと)
安全規格
CE FCC UL